珍しい朝もやのなか、台湾国立屏東大学3人と大阪大学1人(広島大1人もすぐ終了予定)の計4人の学生が、インターンシップを終えて農場を離れた。彼らは一度も遅刻、早退無しで実習を務めた。
彼らに実習態度について評価をしなければならなかったが、100点からマイナス減点する材料が見当たらなかった。しいて言うならば日本人との会話が少なかったぐらいであろう。北海道の農場でありながら台湾人。香港人がたくさん在籍していて思う存分日本語を話せなかったように感ずる。仕方がないか・・・。
台湾の大学とは初めての産学協定のため、全く畑違いの農場の体験に不安があったようだ。受け入れ側としては何とかものに出来る自信があったので心配はしていなかった。仕事中は厳しく指導することもあり、驚かれたことであろうが終わってみれば、ある程度美化されて「良かった良かった」と感想を言ってくれた。商業専攻の応用日本語科なので言葉は障害もなく充分会話が成立していた。
12月にこのインターンシップの成果を大学で講演するので3人に会うのが楽しみである。3人は通訳を担当する。
大阪大の彼は法学部の現役であるが、農業に興味があり将来農業に関係する仕事につきたく、北海道の農業に触れていた。女性陣から滞在延長を懇願されていたが、「また来ますから!」とあっさり農場を後にしたのだった。
彼らの流した汗と涙は決して無駄にはならないはずである。インターンシップを通じて彼らの将来は大きく前進したはず。何年後かに成長した姿を見せてくれるでしょう。