今まで、エゾ鹿に多少イタズラ程度に食べられていたが。今年は羆の出没に追われているのか、ストレスが溜まっているのかキャベツ畑のふちは見事に食われている。畑のふちのキャベツは大きくて(2.5〜4キロもある)立派な球体が多く、販売すれば手取り価格は300円近くにもなる。
今年繁殖した蝦夷鹿の家族が5〜6頭並んで、堂々と食い逃げをする。蝦夷鹿の大好物はじゃがいもで、足で上手に掘り起こして食べいく。60年前ごろに似たような機械(農耕馬でひく)が存在した。ひょっとしたら蝦夷鹿の仕草から機械開発のヒントを得たかもしれない。と思いつつ毎年のことなので、バンビが健康に育ってくれればと諦めている。
キャベツ🥬の収穫作業は暑さにもめげず2台の収穫機で1日、8時間で約30〜40トンを全量JAに出荷している。収量や品質も徐々に改善されて平年並みになってきた。不作には違いありませんが・・・。諦めないで頑張ります。
13年使用している1台の収穫機は満身創痍で、毎日のメンテナンスで追われている。消耗部品であれば農場に在庫しているので対応可能である。その他はJAに在庫しているので安心である。常にキャベツの水分と収穫期間は圃場に野晒し保管しているので雨にもあたり錆だらけになる。機械も生き物です。優しく大切に使用しなければ寿命が早まってしまう。
今年は機械の更新は何がいい?と協議したところ、『TOP-1』『アマゾーネ直装防除機』などの意見が出てきたので、2台合わせて約4000万円を購入することにした。馬鈴薯収穫機『TOP-1』は17年使用していたのでちょうど良い時期である。自走式防除機『黒田農機製』も15年が経過して不具合の発生が頻発、2台体制で防除作業を進めていく。
私も来年は70歳を迎え引退を決意、あとは職員に後事を託すことにする。失敗は必ずあるので、最小限に抑えて頑張ってほしいと思う。少しは離農も視野に入れているが新規就農者がいれば社員も含めて応援したいと考えている。長芋の耕作可能面積が40haほどあるのと新規作物『長芋』のために約6000万円を投資しているので、長芋耕作は必須条件になる。営農している限りは農地を拡大する方針でなければ営農意欲が失われる。
17年ほど農地取得は農業委員会で認可されていない。法人で後継者となる正社員は5人存在しているが、後継者不在と判断されている。職員の増員を要請されているので、来年の採用を3人ほど決定した。私らの役員報酬を大幅減額して職員給与に充てる。年金もあるので報酬は必要としないか・・・。
今年の🥔じゃがいもは旱魃、高温の影響で個数が少なく、肌が悪くなる『象皮』という個体が多い。特にPhが高い土壌、輪作が近い圃場などは顕著に発生している。製品率も厳しく、収量も落ち込むのではないかな。ガックリです。品種『男爵』の時代は終わりが近づいていると思うが・・・。耐病性(農薬削減のため)、耐暑性(酷暑のため)への品種を交代してもらいたい。