2012年2月17日

行者ニンニクの栽培を考える

ほとんど出荷を終えたハウス内。冬期間に水を使用した作業だが行者ニンニクを素手で触っていると手が荒れないそうである。キューサイのヒット商品「コラリッチ」のように肌がつるつるになる成分があるようだ。

鹿追で唯一農家でハウス栽培しているO農場に出向いて勉強させていただいた。行者ニンニクは製品として売れるまで7〜8年かかるそうである。(手間ひまがかかる)

畑に種を播いて4年、それを20cm間隔に二株を移植して3年、その後、秋に株を掘り12月までハウスや倉庫等で凍らすそうだ。そのカチンカチンの株をビニールハウスの地面に設置する。苗床に電熱線で暖め3重にトンネルしてジェットヒーターなどで加温する。(灯油は100Lほどしか使用しない)

1月4日から出荷を初めて今日2月17日まで本格的に出荷する。夏期間は自家野菜、イチゴ苗とケールの育苗に使用すれば有効に活用できる。ほとんど手作業で機械化が困難なので取り組む農家が少ない。当ファームでは適した作物である。

3日前に雪の下から掘り出してきた株だそうだ。少し葉が出てきている。7日後にぼちぼち出荷できるそうです。

鹿追の農家で1戸だけなので「張り合いがないんだ」と言っていたのが印象的だった。是非とも栽培を実現に向けて頑張ろうと思った。帰りにたくさん生の行者ニンニクとキムチ漬けを頂いた。

行者ニンニクは初期投資としてビニールハウスが必要になる。既存の施設を使用すればほとんど資金はいらない。サツマイモ、青汁用ケールと似たような作物で経費の大部分が人件費である。契約栽培やネット販売をクリアーできれば北海道では有望な新規作物である。

4年物の苗を契約したので早くて3年後に出荷できる目処がついた。失敗しても投資が少いので経営に影響はあまりないと思う。大化けする要素も含んでいる。

 

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