エアーサイクルの家の特徴は基礎が風通しを良くする工夫がしてある。土台と布基礎が25mmほど空間がある。夏は基礎部の涼しい空気を冬は暖かい空気を3重断熱構造のなかを家中循環させる。普通の家より土台は腐れずらくなっているという。隣のU農場とN牧場のエアーサイクルの住宅を見学させてもらったが細部まではわからなかったので選定したのは正解であった。
100ミリの土台はアラスカ産のイエローシーダー(和名は米ヒバ)。やや高価で強度があって腐りにくく虫にも強い。日本ではヒバに似ていたので和名がついたが実際にはヒノキに属する。
大引はフィンランド産スプルース(和名は米トウヒ)ヤニが少なく加工がしやすいが強度にかける。風合いが檜に似ているので年輪が密なものは土台にも使われる。従業員住宅にも使用した。よってスプルースだけ防腐剤を塗っている。柱もスプルース材ですべて集成材を使用しているため在来工法だが2X4工法より頑丈な造りだと思う。
我が家のログハウスは北米産の安価なダグラスファー(和名は米マツ)を使用している。ヤニが多いが強度があり流通量が多いためログハウスには最適な材だ。最近は資源保護のため手に入らなくなった。材質がカラマツなどに似ているため和名がついたが実際にはもみの木の一種らしい。木の高さは100mにもなるという。我が家は12m材を60本使用した。
従業員住宅は北海道産杉材を使用。加工しやすく年輪も密で美しく匂いもやさしい。レッドシーダー材に匹敵するかもしれない。
希望をかなえてくれた大地に感謝して防風林を兼ねて約3000本の白樺とカラマツを農地に植樹しました。今では10mほどに育っている。
地震対策は万全な対策が施してある。やはり頑丈な造りである。柱のスプルース集成材はオーストリア産だ。
土台から始まって6日目だが2〜3人の大工さんで2階までできてしまった。ここまでできると大きな家だなと感じるようになった。資金返済は大変だがこれから頑張らなければと思う今日このごろである。息子たちも生産現場で頑張ってもらいたい。