6月の苗の定植時の旱魃、7月の結球始め時の猛暑によって、葉が枯れる内部障害が発生する。僅かであるが茶色に変色している。僅かな障害だが業者は買ってくれないので、JAと相談して約60トンほど廃棄処分する。金額にして*百万円になる。本州の加工業者がキャベツを送り返してくるそうだ。このままでは7月、8月出荷のキャベツ栽培は困難になってきている。
北海道産のキャベツは甘みがあり美味しいそうだが・・・。本州産が豊作のため輸送費など手間や経費がかかる『北海道産』は敬遠される。北海道の夏は本州の高原地帯よりも高温になっている。耐暑品種の開発、導入を種苗会社だけではなく国の機関でも積極推進してもらいたい。
当農場では7年ほど前から自主的にJA推奨外の品種(YR天空など)を栽培している。収量は『寒玉品種おきな』には及ばないが比較的高温に強く、早め収穫を励行すれば良い。また、本州で栽培されている品種をいろいろ栽培したが、病気で全滅したり生育不良など結果は思わしくない。7月、8月栽培をやめる(もしくは全部)農家の声が聞こえるなか、関係機関で緊急に対策をお願いしたい。
*フードロスを題材に研究、卒論などに写真を自由にお使いください。(写真使用許可願いや反響が多いため)皆さんで問題提起して対策していきましょう。国産キャベツを使用せず、輸入のキャベツを増加させることは防いでもらいた。