コテージ前のチューリップは色鮮やかに咲いている。S29年に父親が建築したコンクリートブロック製の住宅で築60年が経過している。当時は地域の人達が協力しながら建てたそうである。
断熱材もなく寒い住宅だったが25年間使用した。居間に石炭ストーブがひとつあるだけで、冬には-30度になると暖房のない自分の部屋はプラスの気温にはならなかった。それが当たり前な時代だったので何も不満はなかった。当時は藁葺き屋根の住宅がまだ存在していた頃で、ブロック住宅は近代的で高価な建築であった。
資金不足からか2階はついに完成しないまま現在まで至る。息子の手によって従業員住宅、コテージとして3部屋を完成されることになった。おそらく60年前はこのように利用されとは思わなかったであろう・・・。