昨夜、台北支店と別れを告げ台中に向かって新幹線に乗ることになった。大の大人が乗るので大丈夫だよと、心配する従業員に向かって言ったのだった。
台北からは台中への便しかないので寝過ごさない限り大きな間違いは起きない。
ホテルから台北駅までは徒歩10分位のところにあり、日曜の朝とあって交通量は少ない。台北駅で朝食をとることにした。あさ8時なのに気温はすでに25度と蒸し暑く、駅の構内に逃げ込む。
Mcd、モスバーガーは長蛇の列で並ぶ気がしないので、他を探す。空いているセブン-イレブンで日本式&台湾式のおでんと日本直輸入と明記している明太子おにぎりを購入する。日本式はあっさり出汁で台湾式はピリ辛の出汁。まずまずの味だ。しかし、明太子おにぎりは明太子がわずかばかり入っている程度で遠慮したい味だ。
新幹線の発車時刻まで余裕があるので乗り場を確認後、椅子に座って前記の朝食をとる。行き交う台湾の人々を観察する。全く日本人に巡りあうことがないのは不思議だ。大きな荷物を抱えて移動している日本人は我一人。通り過ぎる人種を判別するが、だんだん区別がつかなくなってきた。家族連れ、恋人のカップルなど得意の妄想で、彼らの歩んできた人生を瞬時にして読む。
台北から台中まで756元(約2300円)と安い。都市間バスだと260元(約800円)と新幹線より3割程度の料金で行くことができる。
そろそろ30分前になったのでプラットホームに降りる。1番と2番の乗り場があり、とりあえず1番に行ってみる。30分前だと誰も待っている乗客がいないので、駅員にチケットを見せてここで良いか訪ねる。そうすると駅員に引っ張られ隣の2番乗り場に行くことをすすめられる。エレベーターに一緒に乗ってくれて、2番にいる女性駅員さんにバトンタッチする。
すると彼女、早口の中国語で説明するので『不明白!』(分からない)と言うと黙りこんでしまった。どう見ても吾輩は中国人には見えないはずだが・・・。日本人だと理解したのかジェスチャーでこちらから乗りますよと案内された。ニコッと笑って『謝謝!』と言って軽く礼をした。
かくして新幹線の初乗りは無事に台中に向けて乗車することができたのだった。まる。