2012年12月3日

ポテトハーベスターを考える

Filed under: ジャガイモについて,農業機械の話 — 管理人 @ 3:35 PM

鹿追町とJA鹿追町による鹿追単独のオフセットポテトハーベスター助成事業が始まって2年目を迎える。おそらく北海道では鹿追だけでしょう。初年度は6台が導入されたそうで、Top-1が4台でグリメが2台のようです。2年目はTop-1が5台でグリメとサンエイで2台計7台の申し込みがありそうだとの情報。

東洋農機Top-1やグリメ、サンエイなどのサイド掘りハーベスターを購入すると200万円を鹿追独自に助成をしてくれる。機械価格はそれぞれ900万円、1400万円、1200万円位するそうです。条件は至って簡単でジャガイモの面積を過去5年間の栽培した平均を3ha増反すれば良い。つまり毎年60aづついつもより多く栽培すれば良いことになる。他の町村の方々は鹿追って何でいつも進んだことができるのか教えてほしい、っと嘆かれる。『鹿追の組合員になれば!』と言ってみるが簡単なことではない。

また古いハーベスターを1*0万円くらいで下取りをしてくれるので実質600万円位で購入することができる。他のディーラーもトラクターとセット販売などして安く提供するところもあるようです。鹿追の農家にとっては願ってもないチャンスなのは間違いない。

村瀬ファームも2台目を検討中で消費税が8%になる前に購入しようと計画。条件として畦またぎができること、タイヤを1軸3輪(2輪は販売中)にすることを要望している。つまりサイド掘り、通常掘り兼用機種を希望している。

10年以上前に東洋農機7型(ウルトラセブン)で20インチ(15インチは発売済み)タイヤの1軸4輪を製作してほしいとお願いしたことがあった。しかし開発に経費がかかる、構造上問題がある、第一コンベアーの角度がきつくなるなどの理由で断られた。東洋農機の開発部門では農家の人では絶対できないだろうと言われたが、そこでめげない村瀬親子はMF135トラクターのフロントアクスルを利用して1軸4輪を2ヶ月で製作してしまった。少々耐久性に欠けますが未だに現役で頑張っています。その2年くらい後に商品化されて発売された。村瀬ファームも1台購入させてもらい次の年にTop-1も購入する。

長所は悪条件でもタイヤが沈まなく安定性がある。畝またぎもできるため作業員が不足する時も色々対応できる。家族労働で高速作業ができるなど。

短所はステアリングの切れ角が小さくなる。機械を改造しなければならない。悪条件にならないと威力が発揮できないなど。

 

2 Comments

  1. はじめまして!以前から拝見してます。 一般産業品やクルマに比べて販売台数が少ない農機で利益出すにも大変なのかわかりませんが、 安く作る事ばっかり考えて先進的な意見には耳を貸さない所もけっこうあると思います。 それでいて良心的な価格かと言えばそうでも無いですし。 自分も国産の足回りには不満が残ります。 ハーベスタ以外でもトラクタより重いのにトラクタより接地圧高いけん引機械なんてザラです。 1軸2輪なら最低でもトラクタ後輪と近い11.2R42や、 1軸4輪なら11.2R24くらいは欲しいです。 あと今時ブレーキがないのはあまりにも古くさいし危険です。 とキカイの素人が吠えてみました(笑)。

    コメント by OP — 2012年12月6日 @ 10:21 PM

  2. opさんはじめまして。ブログ読んでいただいてありがとうございます。 初期型のTOP-1は自重がありすぎて一年に1回ははまります。バックで引っ張りだしてフレームを曲げた方も居ます。我が家はLOWヒッチの根元をもいでしまいました。ユンボでしか引っ張れないので無理がかかります。ブレーキがついていないので傾斜のきつい圃場で次の日に作業に来たらハーベスターがなく、崖の下に転がって方もいたと聞きました。

    コメント by 管理人 — 2012年12月6日 @ 11:30 PM

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