2018年12月30日

異常気象、夕張は大雪なのに・・・

Filed under: 畑の様子 — 管理人 @ 12:41 PM

北海道は冬型の厳しい気象のなか、日本海側の岩見沢、夕張は観測史上12月としては135cmの積雪となり記録を更新した。

一方、太平洋側の十勝地方は雪がほとんど降っていない。風が強い鹿追町は雪が風で飛んでなくなり、畑の表土が露出して土埃が舞う。小麦畑ではかろうじて薄っすらと雪が留まっている。今までにない経験である。今年もあと2日、雪の少ない不安な正月を迎えそうである。

SONY  xperia  xzで撮影

2018年12月27日

来年の栽培計画(意向)をFAXで提出

Filed under: 未来へ向かうこれからの農業 — 管理人 @ 1:32 PM

今年の畑作(耕種)は6月の長雨、低温、7月の旱魃、ゲリラ豪雨の影響などで概ね不作の平成30年となる。特に北十勝に位置する地元鹿追町は降水量がずば抜けて多く、湿地を抱える農家は影響が多大であった。当農場の長芋の冠水箇所は収量皆無であった。

鹿追町のキャベツ、小豆、小麦、イチゴ苗等は上記の異常気象で生育が停滞して収穫時期が大幅に遅れるが、7月中旬からの好天が続きある程度作柄はV字回復した。加工用キャベツは大豊作となり10アール当たり8トン前後の収量となった。小麦は8俵台を確保したが製品率が70%台と振るわなかった。小豆は4俵ほどあり価格が25500円なのでまずまずの収益となり最小限に被害を食い止めた。

しかし、被害が甚大だったイチゴ苗は本州に出荷する契約本数の65%しか苗を確保することができなく、他の産地から調達することになった。そのため調達金額の半分ほどをイチゴ苗生産組合で保証することになった。農家のなかでは60万円の水揚げで40万円近く保証金を支払う方もいて、一年間、誰のため、何のためにイチゴ苗を管理して赤字に転落するのか疑問に思うことがあった。

今回の異常気象は天災には認定されないとのこと。結果的には農家が過失を犯したわけではないので、そこまで責任を取る必要があるのだろうか。気になるところだ。加工用キャベツも契約栽培なので同じことが起こりうるかもしれない。今後のイチゴ苗生産の意欲に関わることだと思うが・・・。

2018年12月10日

今年もたくさんの農場視察がありました

先日8日に改正外国人入管法案が国会で承認され、外国人労働者(技能実習生)の受け入れ拡大が来年4月から施行されることになった。当農場はワーキングホリデー、インターンシップを利用しているためあまり変化はない。

各産業の人手不足は誰もが認めるところ。国会で野党が追求している外国人労働者の管理、生活環境の整備などを重点的に、官民あげての取り組みが必要不可欠である。受け入れ側も悪徳ブローカーなどを利用しないように業者の見極めをしなければならない。

今年度は出前講座を含めて視察、修学旅行生等は、地元鹿追小学校、中学校、高しかおいジオパーク関連北海道ツーリズム協会関連、JICA、酪農学園大学、天使大学、北海道大学、東京農業大学、北海道情報大学、大阪芸術大学、立命館慶祥高校、帯広農業高校、日本農業経営大学校 、大阪府立鳳高校、大阪府立市岡高校、大阪追手前高校、神奈川県立神奈川工業高校、神奈川県立小田原高校、神奈川県立川和高校の生徒さん等を受け入れしました。ありがとうございました。(予定も含む)

写真中段の高校生は毎年来ていただいている、銀の匙のモデルとなった帯広農業高校農業科(畑作、野菜、園芸など)の生徒さん。息子の後輩になります。引率の先生は10年以上前に野球部でお世話になった監督さんです。クラスのほとんどが農業後継者であったり、実家が農業を営んでいる。おとなしい生徒さんが多く質問等の意見を引き出すのに一苦労する。台湾、香港、マレーシアの従業員と文化、言語、ゲームなどの違いに触れてもらった。

その後、農場が抱えている悩みや将来の展望について話しをする。十勝農業は慢性的な人手不足のなか、従来通り家族労働で賄う農業、従業員を雇用して大型農業を目指す農業と2極化になっている。今後、従業員は外国人に頼るしか残された道はなさそうである。ここの農場のように殆どが外国人というのも珍しい経営なのだが・・・。まだまだ農業に興味や新規参入する意欲ある日本人の若者もいる。

 「農業の魅力とは?なんぞや!」と、ここで経験してから新規就農する従業員もいる。結論から言えば社長であるから経営は自由になり、やりがいがあるということである。それだけで十分だと思う。楽しいことばかりではないが、学生たちには今度生まれ変わったとしても「農家の子供で有りたい!」「農業を生業としたい!」と告げた。人生100年!北海道農業100年!北海道の歴史は始まったばかり。まだまだ未知数である。

農業人は死ぬ朝まで畑に出勤して人生を全うしたい。父親は86歳になるが未だにそれを実行している。生涯現役である!

下段の写真は立命館慶祥高校の皆さん。

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