2015年11月29日

愛知県のイチゴ苗を視察 Vol.2

Filed under: その他農産物について,キャベツについて — 管理人 @ 5:25 PM

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愛知県といえば味噌煮込みうどん、名古屋コーチン、きしめんなど数々あるが、何と言っても『ひつまぶし』の美味しさには衝撃を受けた。5〜6年前初めて愛知県の視察で食した『ひつまぶし』のお茶漬けは『この世にこんな美味しいものがあったのか!』と感じたぐらいだ。最後の締めにだし汁を使用したお茶漬けは、十勝名物『豚丼』にも応用できるのではないかと思った。柔らかくした豚肉であれば昆布だしを使用しただし汁で、美味しさも倍増するのでないかな。3種の薬味ではわさびの代用に、やはり村瀬ファーム産『山わさび』が活躍する場面がありそうである。豚丼はどんぶりにまぶしてあるので『豚のまぶしどん』で商標登録がいいのではないかなあ・・・。

以前、一色町のブランドで有名だった愛知県産うなぎは、一色町が平成の大合併で西尾市に編入されて消滅した。現在は豊橋産うなぎとしてもブランド名を売り出しているそうである。割烹のお姉さん?が食べ方、うなぎについて詳しく伝授してくれた。

また、愛知県といえばキャベツ、トマトの生産量が全国トップクラスである。北海道と競合する品目だが生産時期をずらして北海道産が枯渇する10月頃から出荷が行われるようである。11月16日に豊橋市を訪れたがキャベツの出荷最盛期を迎えているそうだ。

豊橋市だけでキャベツの出荷量はおよそ6万トンあり(愛知県全体では23万トン)、北海道全体の生産量に匹敵する。鹿追町はわずか4000㌧にも満たない数字である。スケールが違いすぎる。これでは市場での評価は低い位置に甘受するしかないであろう。北海道でキャベツ栽培が定着しない原因がここにある。挑戦しては跳ね返され、農家・農協が潰されていく。

村瀬ファームでは11月16日に最後のキャベツ収穫をしているが『ささやかな抵抗』に過ぎないのである。日本での農業生産は北海道だけでは成り立っていないことを痛感したのであった。

儲からない作物は栽培が衰退する。 農協も内部留保をしないで野菜農家にきちんとした収入を確保して欲しい。

2015年11月27日

村瀬ファーム産イチゴ苗を視察 Vol. 1

Filed under: その他農産物について — 管理人 @ 2:17 PM

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先日、鹿追町イチゴ苗生産組合で愛知県豊橋市にあるJAひまわりにおいて視察を行う。4戸のイチゴ苗利用農家に案内された。どこも5000本前後の苗を利用していただいている。ここの農家は全量、鹿追産仮植苗(露地栽培の苗)を利用されている。花が咲き始め年内には実をつけるそうだが、クリスマス用に出荷できる規格にはあまりならないそうである。

しかし、例年より開花が早く、うどんこ病、害虫の発生が少なくて喜ばれているようでした。集荷時、段ボール箱一つに200本以上の苗を入れることになっているが、時々少ないことがあるので注意してほしいとのことでした。5000本だと25箱使用しているので、全体で何本不足しているのか聞くのを忘れてしまった。

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こちらの農家はポット苗(ハウス栽培の苗)を5000個利用していただいている。ここはムラセファーム産の苗を見させていただいた。仮植苗より高価だが、根の活着が早く開花時期も早いとのこと。どこでもうどんこ病、ハダ二の発生がなく良い評価をしてくれている。ちょうど開花時期を迎え、ついつい可愛いくなって『立派なイチゴになれよ!』とつぶやいた。

『鹿追で苗を生産できなくなれば、イチゴ栽培をやめます!』と励ましの言葉をかけてくれた。ハンカチを出して涙を拭こうと思ったが、幸せの黄色いハンカチがどこにいったか見つけられず最大のパフォーマンスを逃す結果となった。『ん〜これからも頑張って良質のイチゴ苗を愛知県のために生産しよう!!』と決意したのであった。

愛知県外に委託して生産されているイチゴ苗は北海道、鹿追しかないことも知らされた。以前、「ひまわり」繋がりで北竜町で生産されていた時期もあったそうだ。

忙しい時期に、JA愛知経済連のMさん、JAひまわりのNさんSさんに案内していただきありがとうございました。この3人は我家のビニールハウスでしか会ったことがなく、愛知県では仕事人としての緊張感のある現場視察となった。北海道でも同じですが!・・・。Vol.2につづく。

2015年11月24日

ついにやって来ました冬将軍到来か?

Filed under: 農場生活について — 管理人 @ 8:40 AM

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気温ー7度C。ベタ雪が積もってきている。時期的に根雪になるのかな?道内の函館は平年より20日も遅い初雪になったそうである。

まだ残った畑起こしは一時断念することにする。

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次の日の朝です。30cm 近く積雪したでしょうか。よほど暖気が来ない限り根雪となるでしょう。札幌は11月としては62年ぶり、帯広は68年ぶりの40cmの大雪だったそうである。

雪に埋もれたトラクターを倉庫に収納することにする。

2015年11月22日

まだ畑の耕起をしています

Filed under: 農業機械の話 — 管理人 @ 8:48 PM

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14年使用しているスガノ4連プラウは2回目の新しいスリックの張替えの時期にきている。1回目の張替え時は8mmのスリックボードを使用したがあっという間に減ってしまった。売却する予定だったが価格が折り合わず、修理してサブ的に使用することにした。

純正品を購入するとおよそ60万円の高額な修理費に膨れ上がる。スリックだけでも一枚45,000円ほどする。社外品のものだと4分の一の金額で済むが。今回もスリックだけ社外品を購入して経費節減する。O農機さんはシャコ万力まで貸し出しして、交換方法を詳しく教えてくれます。感謝!

中古で売却するとなれば、売却価格はそれより数十万円上乗せになるため簡単には売れないでしょう。農機具ディーラーに依頼すると更に手数料が上乗せになる。

交換方法はスリックを締め付けている錆びた皿ボルトはガスで焼き切る。その後厚さ14mmの新しいスリックをシャコ万力で締め付ける。気温が低くても、ジェットヒーターで温めるとプラスチック製なので見事に反ってくれる。右側よりハンマーで叩いてシェアーとシンにピタリと付ける。11mmのドリルで裏から皿ボルトの穴を開け、ナットで締め付けると一枚が完成となる。ナットの締め付け順番はシェアー、シンの角から順番に後部に向かって締め付ける。厳寒期だとスリックが固く皿ボルトがなかなかスリックにめり込んでくれないので、スリックを温めるのが面倒である。

慣れない仕事なので2人で作業しても一枚交換するのに半日程度は要する。5〜6年前作業したことを思い出しながらだが、だんだんと作業スピードが早くなる。スリック8枚を交換するのが面倒になって半分の4枚で終了して、来年残りの4枚をすることにした。

あと10haほど耕起する畑が残っているので、間近に迫った根雪の前に終わらせたい。

2015年11月19日

山わさび(西洋わさび)&加工用キャベツの収穫終了する

Filed under: 山わさびについて,農産物の収獲作業 — 管理人 @ 11:44 PM

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7月10日から収穫がスタートしたキャベツ(生食用、加工用)が11月16日に終了する。引き続き17日から秋期の山わさびの収穫が19日に終了して、今年度の農産物の収穫作業が全て完了した。

あとは、畑の耕起を約40ha 、行者ニンニクにバーク堆肥30㌧を散布して冬ごもりの体制に入る予定。

2015年11月15日

confa 北海道農業・農村情報誌を御覧ください

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北海道農政部から年4回発行されている農業・農村情報誌に当農場が取り上げられました。

confaは無料でいただけるので北海道農政部農政課政策調整グループへ電話、FAX, Eメールなどで申込ください。次号は来年の春号になります。

2015年11月14日

マレーシアからのモニターツアー受入

Filed under: 未来へ向かうこれからの農業 — 管理人 @ 7:42 AM

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T社主催によるマレーシアからのツアー客9人を受け入れる。11月の農業体験は酪農家なら一年中メニューに苦労しないが、畑作はビートの収穫一本で計画してみた。

テーマは『ビート(甜菜)から砂糖ができるまで』と題してビート畑で行う。晴天を祈りつつ当日の朝を迎えた。11月の上旬なので相当の寒さを覚悟したが・・・・。

タッパーと呼ばれている収穫用の包丁でビートを抜き、葉を切り離しをしてみる。『危険』と言っては何もできないので、包丁の扱い方を説明して子供たちでも体験してもらう。収穫したビートをその場で輪切りにして試食もしていただく。直播のビートは甘くて柔らかく口の中に繊維などが残らいことに驚いた。『ビートチップス』でも商品化してみますか。

トラクター試乗を親子3人のグループに提供する。左の長男さんは冷静にツアーを眺めているように無口で静かであったが、俄然、トラクターを運転するとテンションが最高の状態になり、この世にこんな面白いものはないような感覚で運転を堪能する。トラクターを降りる瞬間『You are berrygood driver!』と言うと『満面の笑顔でありがとう!』と答えてくれる。『sama sama!』とマレーシア語で『どういたしまして』をこちらから言ったのだった。

彼の笑顔が今回のモニターツアーを物語っているようであった。

 

2015年11月13日

大雪山系は真っ白に雪化粧

Filed under: 畑の様子 — 管理人 @ 8:02 AM

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26キロ先にそびえる夫婦山は冬の様相。下界は日中の気温が10度C前後になり 、まだまだ冬にはならないと踏ん張っているようである。

5分前に夫婦山を見ると、山が半分ほど雲海状態であった。カメラの準備をして撮影をする頃には雲は低くなり、あっという間に写真のような状態になる。山々の表情の変化は激しい。

2015年11月8日

雪のなか畑の耕起始まる

Filed under: 農業機械の話 — 管理人 @ 9:26 PM

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雪がちらつくなか畑起こし作業がやっと始まる。13年使用したスガノ4連プラウが満身創痍になったため退役してもらい、新品のスガノ4連を購入する。旧型のRQY204はプラウを反転するときゲージホイルが地面にぶつかることがあったが、さすがに新品は改良がされている。旧型は部品やスリックを交換して2台で耕起する予定。交換代金は自前でやっても純正(スリック1枚4万円以上x8枚)だと30数万円掛かりそうである。O農機製だと4分の1の価格で交換できる。格安である。

30羽前後のカラスの集団がネキリムシを餌にしようと飛び交う。よーく見ていると白っぽい虫が地面に結構出てくるのがわかる。

2015年11月7日

秋播き小麦冬枯れ防除

Filed under: 小麦について — 管理人 @ 9:30 PM

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9月に播種した秋播き小麦の冬枯れ対策として薬剤を散布した。この作業をしなければ健全な小麦の状態で春を迎えることはできない。以前、薬剤が散布されていない箇所は病原菌が発生して枯れてなくなったことがあり、必要不可欠な作業となる。この作業が終わると根雪前の畑起こしが始まる。

おっと、あと2〜3日ほど山わさびの収穫がありました。今年の辛味成分はどのようなものか楽しみである。収穫してみないと全体像は見えてこない。

2015年11月6日

気温20度Cのなかビート(甜菜)の収穫が終了する

Filed under: 農産物の収獲作業 — 管理人 @ 7:44 AM

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11月だというのに最高気温が何と20度Cになる。昨日も19度Cと夏に逆戻りの状態である。常夏のマレーシアから来ているツアーのお客さんまで『暑いですね〜〜!』と感じてしまうほどである。雪を見たかったようだがとても見れそうにない気温になってしまった。

10月15日から収穫が始まったビートは今日終了した。12月20日頃出荷予定のビートを専用の土場に貯蔵しています。300トンの予定であったがちょっと少なかったでしょうか。1ヶ月以上畑で貯蔵してサンタクロースがやって来る頃に、積もっている雪を除雪して、専用のテントを剥がす作業が待っている。

早朝6時頃に運送会社が運搬に来るので朝5時過ぎ頃より、マイナス5〜15度C(多分)の気温のなか作業するのは苦痛になることは必死である。吹雪や大雪の天候なら尚更である。ビートの貯蔵は一年おきに町内の農家の半分が交代で行う。

2015年11月3日

畑の様子、秋播き小麦&ハロウィン

Filed under: 小麦について,従業員の話 — 管理人 @ 7:03 AM

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今年の冬の到来は早そうな気配だったが・・・今日の予想最高気温は16度Cと暖かくなる。根雪前に冬眠に耐えうる成育を確保できそうである。

9月23日播種のパン用小麦『ゆめちから』が青々としている。今週中には積雪の前に冬枯れ対策の薬剤を散布する予定。

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9月30日播種の『きたほなみ』。酪農家と交換耕作(酪農家の所有地にじゃがいも等を作付し、畑作の所有地に飼料用コーンを作付すること)をしていて、飼料用コーンの収穫が終了してから播種した。播種が1週間遅いとこれだけの成育の差が出る。

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