2022年11月27日

帯広農高校農業科の視察研修受け入れ📖

11月18日、帯広農業高校農業科の1年生34名が視察研修で来てくれました。我が息子二人も農業科で学び、野球部に所属してみっちりと教育してもらった。お盆と正月しか帰ってこなかったが、2年半にわたる部活動中心の学校生活は本人たちの人生設計に大きな影響を与えたのではないでしょうか。わずか2年半の期間、坊主頭でもいいではないか。私は今だに坊主頭である。(毛がないので仕方なくですが・・・。)

1時間の持ち時間であったが力が入りすぎてかなりオーバーしてしまった。農場の現在における課題や取り組む事業などを説明してから、平均年齢23歳の職員の自己紹介や農場の感想や将来の展望、香港人職員(日本永住権取得)のパフォーマンスなどを披露する。

農場最大の課題は「労働力の確保」10年前に手間のかかる「野菜」を導入して派遣会社に労働力を依頼していた。徐々に派遣人数が厳しくなり危機感を持ち始めて対策を練る。まずは外国人農業実習生を二人、北海道ツーリズム協会の求人サイト「田舎暮らしのススメ」に掲載して「日本人対象のワーキングホリデー」を募集した。と同時に農場公式ホームページとブログを開設して、農場の日常生活や仕事内容を発信した。

さらに最初に来た台湾人ブロガーが農場の様子を発信してくれた。そうすると本物のワーキングホリデーで来ている外国人の応募がたくさんあり、30歳以下の若者が働きに来てくれた。今までに台湾91人、香港20人(うち女性3名はここで知り合った日本人、台湾人の男性と国際結婚して新規就農等している。香港の女性は積極的にアプローチをして、気が強いが芯がしっかりしていて情熱的である)、ヨーロッパ4人、マレーシア3人、オセアニア3人、USA1人(韓国は応募がゼロ)が来ている。

常に10名前後が在籍していて農作業に励み、休日は旅行や観光地巡り、ショッピングなどに出掛けていた。(構成は台湾人や女性が圧倒的に多い。台湾人女性は香港人に似た気性だが更に強いかもしれない。ラータイメーと言われるくらいであるから。香港人と比較してカップル成立は極端に少ない。)

また、台湾の国立大学2校とインターンシップの提携依頼があり、毎年夏季休暇を利用して学生を受け入れ、大学にも出向いて研修報告会などに参加した。のちにワーキングホリデーを利用して再び働いてくれた学生もいる。

当社に就職を希望する学生も多く、外国人在留資格の取得に向けて申請はするものの認可が降りていない。日本ではワーキングホリデーから就労ビザが取得できないことが慣例となっている。ここは何とか緩和してもらわないと、労働力不足は解消されない。魅力ある北海道の農業を経験し理解した高学歴の優秀な人材が失われている。ワーキングホリデーの滞在期間を1年から複数年にしてもらうだけでも効果はある。農水省からも働きかけてもらいたい。

現在の技能実習制度は大きな欠陥を抱える。送り出し機関へ多額の支払い(数百万円)が慣例となっているため、発生する課題は絶えないが国もやっと改革案を発表した。ワーキングホリデーは多額の金額を積んで来ていることはないので問題は発生しずらい。

さて、視察に来てくれた農業科学科の高校生は7割程度が農業後継者もしくは実家が農業であり、遠くは道南、オホーツク地方からも農業を学びに来ている。高校卒業後はゆっくり遠回りで就農することを薦めた。目標は高く設定して、最初から諦めない、最後まで諦めないで目標に進んでもらいたい。大学、専門学校等に入ってからも遅くはないでしょう。(このパターンが多いかな?)

現状の経営に満足することなく、農場経営にとって何が良いものはないかと戦略を立案する。アップルの創業者、スティーブ・ジョブスの好きな言葉  [Stay hungry, Stay foolish!]   日本におけるハングリー精神、無謀な挑戦とでも言おうか。失敗を繰り返し無謀な挑戦を続けながら「i phone」が生まれた。基本的には農業も変わりはないと思う。私の農業人生は「挑戦と失敗」の連続であった。

え〜〜〜と、今はある程度成功してると思いますが・・・・。

2022年11月26日

納会、社員旅行をK町の温泉で行う。これより冬休みに入る

Filed under: 趣味、旅行、アウトドア,農場生活について — 管理人 @ 4:33 PM

長芋収穫が終了して、基本的に仕事は長い冬休みに入る。例年通り社員旅行でK町に一泊して知床に向かう。道民割を利用したいとフロントで申し出たところ、宿泊予約時に申し出ないと適用されません!と言われた。顔面蒼白となり困った表情をすると「あっよろしいですよ!」とOKが出る。一人5000円にクーポン券1000円が利用できないと困ると伝える前に言っていただいた。「ふーやれやれ、脂汗が・・・出るところだった。」

K町長芋栽培農家出身の社員が在籍しているので、挨拶も兼ねて農場を視察させてもらう。ちょうど長芋の出荷作業をしているということで箱詰め作業を見せてもらう。村瀬ファームは長芋を栽培してまだ6年目と経験が浅いので初めての作業を興味深く勉強させてもらう。10キロで3000〜4000円程度の価格で近くの市場に出荷しているそうである。当地JAでは長芋の選果施設(JA鹿追町と同じく)がないそうで、隣町のJAに出荷している。仕事のない冬期間の仕事確保に向けて興味深かった。

社員のお父さんから詳しく説明を受け、試験的に箱詰めをしても悪くはないと感じたが・・・。5年前にジャガイモ価格が暴落して大量に破棄した「苦い思い出」がある。それ以来ジャガイモの市場出荷はしていない。

K町温泉では社員の両親、シニアソフトボールの仲間「網走の授精士」I氏を交えて楽しいひと時を過ごす。I氏は十勝まで練習に通う「未完の大器」速球派の投手。なんとか全国デビューをさせたいが・・・。

翌日は海鮮丼、ヒグマとの遭遇を目指して知床へ。ヒグマにも会えず、最終目的の海鮮丼のランチを道の駅で楽しむ。3色丼は2300円と手頃の値段かつ新鮮で美味しかったですね〜〜〜。

行者にんにくに堆肥散布する

Filed under: 行者にんにくについて — 管理人 @ 3:22 PM

隣町の肉牛農家から木くずを使用した堆肥を、大型ダンプ1台4000円プラス運賃で購入する。

10年前に中古農機具販売サイト「アルーダ」にて格安の堆肥散布機を購入した。車軸幅が1500mmなのでぎりぎり畝幅にフィットする。

整備をして男性従業員二人に担当してもらい、約50トンの堆肥を散布した。冬眠期間に散布しないと来春芽吹く時の障害になって腐敗してしまう。春に散布は危険である。来年はこの堆肥で大きく元気良い行者ニンニクが育手と願う。

2022年11月17日

長芋の収穫が終わる。

Filed under: 長芋について — 管理人 @ 9:13 PM

11月14日に長芋収穫が終了して、今年度の農産物の収穫が全部終了した。今年は長雨で小麦、ビートの作柄が悪かったが、他は平年作以上を確保できたと思う。まだビートが最後の出荷を残しているが。馬鈴薯は過去最高に匹敵した品質と収量を確保する。まずまずの一年ではなかったかな? 品種「男爵」は規格内反収町平均50俵/10aと豊作の年となった。

長芋収穫の最後の朝。女子職員に忘れられた腕ぬき(カバー)がマイナス気温に白く凍っていた。しかし晴れている日中は10度前後と暖かく作業する皆さんは「暑いねえ!」を連発する。長芋の作業には暖かい日が続いた令和4年度であった。

アルバイトの方を含めて11人で打ち上げを行う。遠慮なしに食べて飲んでいただいた。🍻

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月5日

長芋の収穫が晴天のなか順調です

Filed under: 長芋について — 管理人 @ 10:01 PM

今年度は苫米地技研製の台車「大助くん」を導入して収穫スピードは同じだが、体力の消耗が少ないように感ずる。一日28a位を収穫するが職員には大好評でした。

Trimple GFX-750自動操舵システムで運転するので、運転者も後ろ向きでプラウの位置を中心に注意を払う。時々AB線を微調整、20分でシステムがOFFになるのでモニター画面をタップする。非常に操作しやすくなったが操作マニュアルは素人や年配者にはわかりずらい。家電のように「エラ〜が出た時は」対処法を明記して欲しい。素人が気楽に操作できるようにお願いしたい。250万円もするのだから・・・。

毎年、作業員を派遣してくれている会社が突然連絡が取れなくなり、急遽、女子職員4名(平均年齢23歳と若い)を中心にプラウの長芋抜き取りの作業をお願いしている。大変な作業なので15分くらいおきに交代している。派遣(3名依頼していた)できなくなると電話に出ません。この会社とは永遠のお別れになるでしょう。

近くの大雪山系の山々はうっすら白くなる。大地には時々雪が舞うが、まだまだ本格的な雪は11月中旬以降になると思う。昨年は正月以降まで雪は降らなかった。年々暖かくなってきているのを感じる。あまり余裕のあることも言ってられないので、晴れた日は頑張ることにしている。

昨年は150トン全量をJA川西に出荷したが、今年は1ha位面積が少ないので120トン前後の出荷量を見込んでいる。B級品を隣近所にお配りしているが、我が家の長芋は水っぽくなく美味しいそうである。お世辞もあるかもしれないが、皆さんの批評を励みにして頑張りましょう。

 

 

 

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