2022年10月28日

長芋(自家産種子)の収穫がはじまる

Filed under: 長芋について — 管理人 @ 7:31 PM

10月25日、26日のマイナス2〜3度の気温ですっかり色付いた長芋のツル。ツル落とし、約6000本の支柱ポール抜きをして準備を終えた。ポール抜きの作業は軽量ポールでも本数が多いので大変な作業になっていた。そこで希望の多かった、青森県のT技研の支柱ポール抜き取り機を買うことにした。

今年度はT技研の収穫時に使用する台車「台助くん」、補助事業(導入価格の3分の2)で帯広市T社の4畦ホイールトレンチャー、マルチ回収機などを導入した。毎年、長芋関連の機械を買っていますが作業効率や重労働からの脱却、軽減のために導入している。「台助くん」は使用してみて評判は上々、凹凸のある地面を歩かないので作業が格段に楽になった。マルチ回収機は一度に5本ほど(従来は1本)回収可能で作業速度が一気に上昇した。働く環境を整える投資は絶対に必要で無駄な投資ではない。節約するところは他にたくさん存在する。

作柄は昨年よりも歩留まりが良好で、規格外率は低い数値で推移している。奇形はほとんど見られない。長芋栽培が初めての圃場で、まだ一巡していないのが最大の要因だと思う。今のところ自家製長芋播種機の成果は「優」の状態である。

2022年10月25日

ビート、加工用キャベツの収穫、小麦冬枯れ防除が終了

Filed under: 農場生活について,農産物の収獲作業 — 管理人 @ 6:59 PM

小豆、ビート、加工用キャベツの収穫が一気に終了して、後は長いもの収穫を残すのみとなった。今年の収穫作業が終盤となると故障や不具合が発生する。

小麦の冬枯れ防止の防除をしていると スプレイヤーの電圧が下がりだしバッテリーが空になりバッテリーエラーが点灯する。充電してもすぐ空になるのでオルタネーター(発電機)がダメになったようだ。仕方なく良好なバッテリーを載せ替えてなんとか乗り切る。途中では高圧キャナステンポンプのVベルト2本が切れて、新品に交換する。長年の疲労が一気に出たようだ。

早く終わる予定が暗くなってから終わり、自走防除機(スプレイヤー)に40Lの不凍液を入れて冬仕舞いとなった。明日の朝はマイナス2〜3度の予定なので水道、ポンプなど水を抜いて万全を期した。

香港の子が元気がないので、『美味しいもの何が食べたい?』と聞いたら『焼肉が食べたいです!』と返答があった。それではとプチ慰労会を高級焼肉屋で開催する。4人で26000円となり持ち合わせがギリギリで少々焦ったのであった。明日から元気に働いてくれるでしょう。

2022年10月21日

TE RRADOSが恋しい!20年、22年使用、2台のニチノ-510ビートハーベスターで頑張ります

Filed under: その他農産物について,農業機械の話 — 管理人 @ 9:57 PM

JAではドイツ製多茎収穫機テラドスの導入を断念したので、H14年製、H16年製ニチノー510ビートハーベスター2台を整備、辛抱して大切に使用している。(二チノー51oを使用している付近の農家は少な苦?なった)当然、長年の使用で壊れることもある。今年はロータリバケットを回す、駆動ゴムローラーのゴムが剥がれる。更に畝合わせセンサーが壊れる。

昭和61年製(39年前)の410ビートハーベスターが倉庫に眠っていたので、駆動ローラーが共通で使用できるということで取り替える。20年くらい前に一度経験があったが、方法はすっかり忘れてしまった。二チノーの営業の方に電話で教えていただき一人で半日を要した。

今年のビート掘り作業は直播ビートが小さいのに浮いてこぼす(移植ビートも同じだそうである)、国産GNSS(GPS)未使用(諸事情により使用不可だった)のため困難を極める。硬い土壌、軟弱地、傾斜地など、掘り取り深さが微妙に影響して掘り残しや畝を脱線することもある。更に畝合せセンサーのバネが外れて機能していないことにしばらく気づかなかった。これではうまく掘れないはずである。20年長きに渡って使用すると思いがけない所が壊れる。二チノーのサービスに来てもらうことにした。これだけは新品(35000円と妥当な価格)に交換する。

サタナス製の播種同時カルチャーを装備すれば真っ直ぐ掘ることができるとお思うので買うことにした。

掘り取り深さ目盛(アナログ式)が装備されている新型680ビートハーベスターがほし〜〜いと思ったが・・・・。我慢我慢です。実は在庫を聞いてみたら二チノーに無かったので一安心でした。あったら買った?かもしれない。700万円だそうです。

1回目の出荷実績は糖分17.1%,予想収量4トン強〜4.5トン/10aでした。意外と糖分は高く収量は予想以上であった。かっぱん病、黑根病は微小の発生で済んでいる。

2022年10月18日

ビート(てん菜)の収穫が始まる。新規作物を考える。

Filed under: その他農産物について,長芋について — 管理人 @ 10:18 PM

今年の直播ビートは小粒で、収量、品質、糖分量は期待できそうもありません。ホクレンでは町平均の収量は5トン強/10a,当農場は4トン強(全面積、直播)前後を見込んでいる。久しぶりの不作となる。長雨の影響を一番に受けた作物となった。

更に国ではビート交付金の対象となる生産枠(産糖量)を段階的に64万トンから9万トン削減する事を発表。一割以上の大きな数字となる。小麦、大豆も交付金単価が引き下げられる。困りましたね。

新たな作物を栽培するにも、急激な栽培面積の増加は単価の下落、生産物の過剰供給を発生させる。引く手数多であった『加工キャベツ』は豊作も相まって苦戦の連続であった今年度。長芋栽培を新規に始めると多大な投資が伴う。

種芋貯蔵庫(坪10万円以上)、専用コンテナ(1基24000円)を140基/ha(5haであれば1700万円)、専用3.5mポール(1本700円)を150本/ha(5haであれば約500万円)トレンチャー(300〜500万円)、種芋播種機(400万円)、マルチャー(60万円)、マルチ回収機(90万円)、農薬散布、追肥管理機(110万円)、ネット回収機(90万円)、収穫プラウ(200万円)、収穫用台車(150万円)、トレーラ−(150万円)、自動操舵システム付きトラクター(1000〜1500万円)などの作業機を買い揃えなければならない。

長芋作業には最大7台のトラクターが必要となる。6年前に買い揃えた時は補助金もなく資金も借りなかったので厳しい経営になった。しかし、金利等考えると資金返済額は安く済ませるが冷や汗もんでした。みなさん新規に取り組むときは投資額は控えめにしてください。

しかし、現在振り返ると、体力、気力がある6年前に約5000万円の投資をしていて正解だったと感じている。

2022年10月16日

幻の山菜、行者にんにくの収穫と定植

Filed under: 行者にんにくについて — 管理人 @ 5:51 PM

7~8年露地栽培した行者ニンニクをデガーで収穫する。幅1m長さ90mの畝4本を掘る。まずまずの太さになっているが細いものは再び露地栽培に戻す。ミニコン300ケースに収納して土をまぶして凍結させ、冬を感じさせる。

12月20日頃にビニールハウスに60ケースほど10日おきに順次設置する。二重、三重にトンネルをして夜間は小さな電気ストーブ2個で保温する。凍結がなくなり芽吹いてきたらミニコンから取り出して地面に設置する。それから10〜15日後には出荷できるようになる。50gパック手取り300円が取引価格のベースとなる。

収穫した後は隣の酪農家の堆肥をたっぷり散布してもらった。お礼にじゃがいも、長芋と交換する。不足分は大鋸屑の牛たい肥60トンと豚糞ペレット10トンを購入する。(栽培面積は50a)

行者ニンニクを栽培するためにはたくさんの堆肥、手間が必要となる。H24年から栽培がスタートして10年が経過した。栽培法を理解したようでまだまだ分からないことだらけ。奥が深いです。

2022年10月6日

小豆の収穫が始まる。新車のコンバインです

Filed under: 農業機械の話,農産物の収獲作業 — 管理人 @ 5:45 PM

農水省の補助事業(取得価格の50%補助)により、28年ぶりにIseki豆用コンバインを新規更新する。至る所が自動化になり使いやすさが盛りだくさん。慣れていない職員でも運転(これが大切)ができそうである。来年からは大幅に小豆の面積を増やさなければならない。

現在、小豆の相場価格は23500円/60kとまずまずの値が付いている。さらにJAから500円/60kの出荷加算金、事業分量配当金1000円前後/60K,特別栽培契約小豆600円、出荷奨励金、運賃助成など合計2000円弱〜2500円前後/60kが相場価格に加算される。

小豆の主産地「十勝」は収穫最盛期を迎え、相場が下がらないと言うことは収穫量が期待できない表れ。莢数が多いが粒が小さくて収量に影響している。これから収穫をする山麓地帯は期待を込めたい。さあ頑張りますか!

写真①は左右チップソーの負荷計、5以上になると位置が低すぎるので上げる。ヘッド全体の刈高さセンサーがあるので、車体を左右に傾斜させて刈り高を調整する。一目でわかるので便利である。

写真②はS農場バージョンのゲージ輪付きデバイダー。タイヤがダブルであるのでデバイダーが地面に刺さらない。皆無である。左右のデバイダーにも装着したい。ロークロップベルトの爪は他社と比較して材質が柔らかく長いので、小豆のロスが少なく、石を抱えないのが最大の良さとなっている。石の多い畑は推奨します。

運転していても眠たくなる仕様?になっている・・・。と思ったがそんなことありません。直径20cm以上の石のある畑はチップソーの軸に挟まるので緊張の連続です。大豆と同じく培土はしない方が良いかもしれない(石の多い畑は) 。収穫作業が全部終了後にコンケーブを点検したが全く茎が詰まっていなく、回転するコンケーブのバー(ロールパイプ)が作用している。多少シーブに詰まっている程度である。

小豆は思ったよりも大粒で5俵近くはありそうである。と思ったが・・・。町平均3.7俵/10a、当農場は4.3俵/10aでした。

 

 

2022年10月4日

10月3日は登山の日、大雪山紅葉🍁沼めぐり

Filed under: 趣味、旅行、アウトドア,農場生活について — 管理人 @ 5:07 PM

馬鈴薯の収穫、小麦の播種が終了して、毎年訪れている大雪山高原温泉沼巡りに職員全員と共に出かける。見頃を過ぎていたが天気に恵まれ暖かい陽気の中探索できた。例年、沼めぐり中間地点の緑沼、大学沼などで折り返していたが、今回は(登山の日)でもあることから初めて一周することになった。沼めぐり前半は終わりかけの紅葉であったが、後半はまだ紅葉が残っており「ナナカマド」等の🍁赤い葉も健在であった。

おおよそ5時間の行程で「ふくらはぎ」はパンパンになり年を重ねるごとに「厳しい!」と感じつつも、「来年も来てみたくなる」ハイキングコースである。7月の夏場は山側の斜面にはたくさんのヒグマが見れるそうで、個人的に来てみようかなと計画している。

高原温泉の湯は疲れを癒し、居酒屋での生ビールは格別の美味しさであった。1ヶ月分頂きました・・・・。

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