二十間道路桜並木を堪能した後に,当地(新ひだか町)で新規就農した下ちゃん夫妻を訪ねる。7年前、当農場で一緒に従業員として農作業に汗して働いた仲間同士であった。従業員を最初に採用した年に参加して2年ほど北海道農業について研鑽を深めた。
新ひだか町では2年間の研修期間を経て、今年の4月から晴れて独立して営農している。地元自治体などからの補助金を活用して100坪のビニールハウス7棟を新設して、ほうれん草、ミニトマトなどを栽培している。中古住宅を取得して親子3人新しい農村生活が始まっていた。
ビニールハウスでの野菜類の栽培は赤子を育てるのと同じで、常に温度管理など細心の注意を払わなければならない。天候が急に晴れ間になると、ビニールハウス内はあっという間に30度を超え作物の苗は焼けて枯死する危険があるため留守番が必要となる。一口に新規就農するといっても安易な気持ちでは務まるものではないが、何とか頑張って営農を続けてもらいものである。
トラクターが不調だということで、いつでも当農場の古いトラクターを0円で供与する約束をして新ひだか町を後にした。