我が農場のある鹿追町は人口5400人、酪農と畑作の第一次産業が盛んな町である。午前6時00分頃に隣の牧場の仕事が始まる音で目が覚める。寝室からわずか50メートルのところに牛舎があり、乳牛の鳴き声が「モー」と聞こえる近さである。つまり、広い北海道では珍しく道路を挟んで隣の農場が繋がっている。訪問客に「牛も飼っているんですね?」「さすが北海道の農業、建物がたくさんありますねー?」と度々言われる。
それはさておき、ある日出張で東京に行くことになった。一年に一度くらいは都会に出かける機会があるものでコロナ禍のなか影響が最小限になる時期を選定した。来年の従業員確保のためやむを得ない活動であり、農場経営の根幹に関わることである。
久しぶりにインターンシップの学生たちと再会する。「何が食べたい?」と、あらかじめ聞いていたところ鰻が食べたい!と言うので(実は自分が食べたかった)浦和のうなぎ屋に行く。三人とも「ひつまぶし」を食べたことがないので、3500円の「浦和でひつまぶしとは言わないが」鹿児島産の鰻を注文する。三人とも「美味しかった~~。」と大満足なようであった。
後日談としてタクシーの運転手に「浦和」は何が名物ですか?と質問すると「何もないですよ!」「強いて言うなら鰻ですかね・・・」「昔、鰻の養殖が盛んだったようです」と返答があった。運転手は岩手県の釜石市出身でした。江戸時代に浦和宿として江戸に向かう宿泊客が鰻を食べて精を出したそうである。何でかな・・?
埼玉に三泊したので埼京線、西武線、山手線、京浜東北線など頻繁に利用した。山手線だったかな女性のなかに割り込んで座ったところ、向かいの中堅?の女性にジロっと見つめられた。耐えられなくなりドアを見上げると「女性専用車」、が目に入り慌てて退散したのだった。男性もポツポツと座っており気がつかなかった。
飯能市にあるムーミンバレーパークなどにもバスを利用して行けて交通機関の勉強になった。そのバスではSuicaかな乗車時にカード読み取りをせずに乗った親子二組がいた。降車時に料金が不明で、運転手に「どこから乗ったかわかねえだろう!チ㋓っ!」と罵声と舌打ちをされてかわいそうであった。観光地で今時こんな運転手が・・・いるんだと感じながら、200円の現金と整理券を料金箱に入れると「よしっ!」と言われてしまった。埼玉県飯能市は恐!。
今回は来年就職が内定している二人の家族と、正職員の家族と懇談する。当社に2年在籍している正社員の親とも初めて会うため緊張のひとときを過ごす。農場のHPや当ブログで仕事や生活の様子を発信して、バレバレなのであえて込み入った話題はなかったような。皆さんのご家族に会えて安堵感を覚えたような次第です。就職内定の辞退だけは防止できたかな?来年は正職員として頑張ってもらいましょう。