2020年12月24日

2020馬鈴薯の萌芽障害を考える

Filed under: ジャガイモについて — 管理人 @ 4:53 PM

6月18日に撮影。5月6日に播種、5月17日早期培土した加工用馬鈴薯で萌芽が不揃いなのがわかる。6月上旬にかけての干ばつや地温などの影響を受けているのでしょう。

畦の種芋を掘ってみる。播種したままの状態で芽が伸びていない状況。乾燥地なので種芋は腐敗しないが干ばつの影響もあるようだ。馬鈴薯や豆類は気温が低いとき、地表付近で待機して芽を出さないようにすることができる。しかし、干ばつで気温が高いので当てはまらないと思う。芽が出ずらくなった何らかの要因が種芋に作用したかもしれない。

写真4枚目は5月4日播種、5月15日早期培土した。右側が生食用、左側が加工用馬鈴薯である。生食用は干ばつの影響はなく、加工用は萌芽が揃っていない。この圃場は湿地のため種芋は腐っている状態でこれ以上の萌芽は期待できなかった。

よって収量は生食用と比較して加工用は1~2割程度減収した。ちなみに生食用馬鈴薯(男爵)は当農場では最高の収量を記録する。詳しい原因ははっきりしていないがこのような現象は馬鈴薯の栽培では初めてだと思う。乾燥地は後に遅れて萌芽してある程度の収穫はできた。

2020年12月23日

12月23日、土壌の凍結は何Cmになったでしょう?

Filed under: 畑の様子,行者にんにくについて — 管理人 @ 12:14 PM

12月23日の最高気温プラス3度C、最低気温はマイナス6度Cと温かい日となっている。日本海側の岩見沢市では140cmの積雪、太平洋側の帯広市などは0cm。今年も雪のない年越しになりそうである。

ホクレン(農業協同組合連合会)が設置している凍結測定器は13cmとなっている。昨年(20cm)ほどではないがほぼ近い数値になる。

12月21日に屋外に置いて凍結した行者ニンニクのミニコンを、ビニールハウス内に移動して加温を始める。おおよそ1ヶ月後に芽吹き収穫が可能となり、札幌中央市場へ出荷をする。

2020年12月15日

カントリーボーイ東京へ行くの巻

Filed under: インターンシップ,趣味、旅行、アウトドア — 管理人 @ 2:11 PM

我が農場のある鹿追町は人口5400人、酪農と畑作の第一次産業が盛んな町である。午前6時00分頃に隣の牧場の仕事が始まる音で目が覚める。寝室からわずか50メートルのところに牛舎があり、乳牛の鳴き声が「モー」と聞こえる近さである。つまり、広い北海道では珍しく道路を挟んで隣の農場が繋がっている。訪問客に「牛も飼っているんですね?」「さすが北海道の農業、建物がたくさんありますねー?」と度々言われる。

それはさておき、ある日出張で東京に行くことになった。一年に一度くらいは都会に出かける機会があるものでコロナ禍のなか影響が最小限になる時期を選定した。来年の従業員確保のためやむを得ない活動であり、農場経営の根幹に関わることである。

久しぶりにインターンシップの学生たちと再会する。「何が食べたい?」と、あらかじめ聞いていたところ鰻が食べたい!と言うので(実は自分が食べたかった)浦和のうなぎ屋に行く。三人とも「ひつまぶし」を食べたことがないので、3500円の「浦和でひつまぶしとは言わないが」鹿児島産の鰻を注文する。三人とも「美味しかった~~。」と大満足なようであった。

後日談としてタクシーの運転手に「浦和」は何が名物ですか?と質問すると「何もないですよ!」「強いて言うなら鰻ですかね・・・」「昔、鰻の養殖が盛んだったようです」と返答があった。運転手は岩手県の釜石市出身でした。江戸時代に浦和宿として江戸に向かう宿泊客が鰻を食べて精を出したそうである。何でかな・・?

埼玉に三泊したので埼京線、西武線、山手線、京浜東北線など頻繁に利用した。山手線だったかな女性のなかに割り込んで座ったところ、向かいの中堅?の女性にジロっと見つめられた。耐えられなくなりドアを見上げると「女性専用車」、が目に入り慌てて退散したのだった。男性もポツポツと座っており気がつかなかった。

飯能市にあるムーミンバレーパークなどにもバスを利用して行けて交通機関の勉強になった。そのバスではSuicaかな乗車時にカード読み取りをせずに乗った親子二組がいた。降車時に料金が不明で、運転手に「どこから乗ったかわかねえだろう!チ㋓っ!」と罵声と舌打ちをされてかわいそうであった。観光地で今時こんな運転手が・・・いるんだと感じながら、200円の現金と整理券を料金箱に入れると「よしっ!」と言われてしまった。埼玉県飯能市は恐!。

今回は来年就職が内定している二人の家族と、正職員の家族と懇談する。当社に2年在籍している正社員の親とも初めて会うため緊張のひとときを過ごす。農場のHPや当ブログで仕事や生活の様子を発信して、バレバレなのであえて込み入った話題はなかったような。皆さんのご家族に会えて安堵感を覚えたような次第です。就職内定の辞退だけは防止できたかな?来年は正職員として頑張ってもらいましょう。

2020年12月14日

今年の長芋は美味しい!インフルエンザ等の感染予防に!

Filed under: 長芋について — 管理人 @ 2:14 PM

新品種「とかち太郎」に全量変換して長芋は一段と美味しくなった。芋臭さが少なくなり甘みが増した。十勝管内9農協で生産しているので地域は広域となる。平地あり、高原あり、土質も様々、気象条件も異なるため長芋の食味も様々だと思うが。

栄養成分はそれほど差違はないのではないか。蛋白質に含まれるディオスコリンAはインフルエンザの感染を抑制することが確認されるため、新型コロナ予防にも期待が持てる。また、多く含まれるカリウムは高血圧の予防、ネバネバ成分のムチンは肌、胃腸の粘膜を保護する効果あるとされる。

生で摂取するとき、口の周囲がかゆくなる人は一緒に酢をかけると軽減される。今年は豊作で長芋はたくさん貯蔵しているので、毎日食べている。生で食べるのが基本で食酢を混ぜて海苔、鰹節などをのせて食べている。体調はすこぶる良いのでおなかの成長が気になる今日この頃である。

2020年12月11日

今年も暖かくて雪が降りません

Filed under: 未来へ向かうこれからの農業,畑の様子 — 管理人 @ 6:14 PM

今年の冬も雪が降らず、暖かい十勝の大地です。9月22日に播種した秋まき小麦は順調に生育しており、寒さから守ってくれる雪を待ち新年を迎える。長期予報では昨年同様、12月にはまとまった雪は降りそうにない。

農場はすっかり従業員も台湾、香港に帰国して静かになる。彼らは2週間ホテルで隔離され、プラス自宅で1週間外出禁止になるそうである。時々散歩をしてくれた彼等を恋しく思うのは柴犬の番犬「ゆう」も同じ境遇かな・・・。住民を失った住宅群は閑散としている。

来年の農場運営の企画を考えていると名案が浮かんでは迷案に見えて明暗を分ける。中古の播種機(プランタ-)を購入して、長芋の施肥&半自動播種機を自分で製作すことにした。脳内での設計図は完成しているので「実行」スイッチをONにするだけになった。



 

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