産地収益力向上支援協議会主催によるパン用小麦粉『ゆめちから』意見交換会及び試食会が鹿追町民ホールで開催された。あわせて鹿追産ゆめちからの小麦粉も販売会が行われた。
長年の試験栽培を経て今年から本格的栽培になり鹿追では全面積の3分の1に当たる550haで栽培されています。まだ収穫はしていませんが農家によっては全面積播種したい意向のある方もいます。2種類の小麦を収穫するのは非常に面倒だからです。いっそのこと『ゆめちから』で心中する覚悟で麦作集団ごとか全面積にしたらどうでしょうか?
基調講演では『新品種ゆめちからの評価と今後に期待するもの』と題して、江別製粉(株)常務Sさんのお話があった。試食会では8店舗(西十勝中心)のパン屋さんが色々なブレンドを組み合わせてパンを出店していました。
生産者、流通業者、パン工房の大きく分けて三者が集い意見交換会ができることは『ゆめちから』を先駆けて栽培している鹿追農協ならではの取り組みです。
Conntory Blanc(芽室町)さんでは3年前からゆめちからの小麦粉を使用しておりすごく気に入っているとのことでした。菓子パン、食パンには最適な粉であると評価されていた。
鹿追産ゆめちからの小麦粉は『Aコープしかおい』と『食創』等で取り扱われています。Aコープ鹿追では500g、280円で販売されています。流通業者としても輸入小麦粉と比較して10%〜20%高くらいであれば、十分輸入小麦に対抗でき給食等に販売できるとのことでした。補給金等あれば不可能な値ではないと思います。
小麦の種子育成は北見農試が中心でしたが、『ゆめちから』は地元十勝農業試験場で育種された品種で肥沃な十勝に適したパン用小麦です。十勝の農協は導入に消極的で様子見に徹っしていますが鹿追農協ではリスクを承知で取り組んでいます。何とか十勝が主産地になってほしいものです。また鹿追産のゆめちからの小麦粉が真っ先にブランド化してもらいたい。
このイベントの模様は明日22日午後12時15分頃NHKで放送されるらしいです。ご覧ください。