他町村に先駆けて新品種、超強力粉「ゆめちから」の栽培がはじまる。昨日は麦作集団連絡協議会の集団長会議が開かれ活発な意見交換が行われた。道内有数の小麦産地「十勝」で取り組むJAがいないのは驚きである。SBの孫さんばりの表現で言うと「なんともなさけない!」とでも書こうか。全道共計販売の壁もありどこで生産しても北海道産になるので様子見のJAが多いのでしょう。先んじて取り組んでも試金石だけになりかねないかもしれない。(鹿追以外では清水、木野農協が遅れて名乗りを挙げる)
収入の試算は。現在栽培している「きたほなみ」と同等の収量と仮定した場合、1等は無理なようで2等建値で歩留まり率を上げるとほぼ「きたほなみ」なみの収益がある。それに中華麺用小麦栽培促進費1俵当たり2550円がまるまる多く収入として見込める。10俵/10a当たりの収量があれば、2・5万円/10a当たり、集団では70haあるので1750万円の増収となる。「きたほなみ」導入時のケースとは大きく異なり「ホクシン」導入時のケースと似てきている。
「きたほなみ」の栽培技術が先行しているので最初は差が生じると思うが、いずれ「ゆめちから」の技術も追いつくでしょう。仮に同じくらいの収入になったとしても「売れる小麦」を考えた時、製粉業者や消費者がどちらを選ぶか一目瞭然である。損得抜きに「ゆめちから」は栽培しなければならない。
今年は新品種「ゆめちから」を550ha栽培する。鹿追の小麦面積は1600haのうち約3割が超強力粉「ゆめちから」になる。失敗したっていいじゃないか。また来年がある。
昨日の会議で栽培を拒否する意見があった。我が集団はこれから話し合いをするが相当数「ゆめちから」にすることにしている。余った種子は全量引き取って播種する覚悟だ。
将来はパン職人さんのために村瀬ファームブランドの「ゆめちから」を供給する計画である。「ゆめ」の「ちから」を確立する超強力粉の出現に種子を播種する9月が待ちどうしくなった。
恵まれた十勝で農業を営むことに満足せず「ゆめちから」を売り出しましょう。
コメント by 村瀬 慎治 — 2012年5月8日 @ 10:59 AM
コメント by 管理人 — 2012年5月8日 @ 10:51 PM