先日、町農業振興課主催のバイオガス熱エネルギーを利用したハウス栽培に向けて視察研修をした。町議さんとJA農産課長とともに参加し、先進地の大正町のM農場のお話を聞かせてもらった。 Mさんも栽倍した当初は失敗をしてうまく苗ずくりができなかったそうだ。 北海道の農家はジャガイモ栽培と関連があると考えてしまうがその考えは一切捨てなければならない。 逆転の発想ではないものの苗づくりから貯蔵まではまったく違った作物なのだ。
M農場では種イモはスーパーで売られているものでなるべく元気そうなサツマイモを選んでいる。 昨年は本州が暑さのため不作だったそうで種イモがないか本州からM農場に問い合わせがきているそうです。 将来種イモとして販売することも視野に入った。 その種イモを47度~48℃のお湯に40分浸し伏せ込み(種イモを並行にならべ隠れる程度に2~3センチ覆土)する。 芽が出て20~30センチになったら苗として地表から2~3センチを残して切り取る。 4~5回それを繰り返し採苗できこれが苗となりマルチをした成形畝に移植する。
十勝、鹿追の乾性褐色火山性土は保水力があり有機質が多く、さほど肥料を施肥しなくても苗は枯れることなくほったらかしで大きなサツマイモがとれる。 なるべく雨が降りそうな前日に移植すると枯れる心配がない。 降雨後は霜の心配があり霜に弱い作物なので移植は注意しなければならない。 いまのところサツマイモは北海道ではめずらしいので病害虫も発生してないそうです。
サツマイモは手間いらずの便利で美味しいダイエットにもなる作物である。 また経費がかからず収益性の高いこの作物を研究して損はないのである。