2015年1月18日

小勢をもって大勢を打ち破る

Filed under: 趣味、旅行、アウトドア — 管理人 @ 7:15 PM

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私の趣味は野球、ソフトボール、将棋、麻雀である。この4つに共通するのが戦略を駆使すること。当然に体力、気力、技術力、運などが付随してくるが。

私が所属している帯広市のソフトボールチームは、それぞれ40歳、50歳、60歳、65歳以上で構成されている。道内では強豪のチームで、毎年のように国体、ねんりんピックや全国大会に出場している。

10年ほど前まで、道民スポーツという各市町村から代表が集結して十勝大会が開かれていた。出場資格は住民票が置かれている市町村で出場しなければならない。帯広市(人口17万人)から我々のチームが出場することになり、私は鹿追町(人口5700人)から出場してソフトボールで対戦することになった。

帯広のチームは毎週1回練習をしており、全国大会にも出場して試合慣れしている。方や鹿追町は40歳以上の農家のおじさん主体で練習などしておらず、道民スポーツ大会のために集合した『烏合の衆』であった。だが最善を尽くせば勝てないことはないと考え、戦略、策略を駆使することになる。どう考えても勝てる相手ではないが、一泡吹かせてみたくなった。

話は変わるが、今年のNHK大河ドラマは戦国武将『真田幸村』を放送するそうだが。数ある戦国武将の中で一番好きなのが「真田幸村」である。何故かと言うと、天下人である『徳川家康』を2度戦をして2度とも勝っている武将は「真田幸村』以外いないと思う。押し寄せる10倍以上の徳川軍に対して、智将の名をほしいまま謀略戦術を駆使して勝ち戦に導く。『小勢をもって大勢を打ち破る』そこに指導者としての魅力を感じる。その戦術は?

1)十分な情報を得て、敵勢力の弱点を探して付け入る隙を突く。

2)長期的な展望に立ち、考えうる限りの奇策、策略を実行する。

帯広チームの弱点は我らも同じ条件だが、女性を3人出場させなければならず、合同で練習は一度もしていなかったと思う。もうそこを的確に突くしかなかった。あとは『コールド勝ちだけは勘弁して!』と褒め殺しや油断をさせて集中力を散漫にする作戦であった。

鹿追チームは速球派の女性投手で練習させてもらい、たった3度の練習である程度速球に慣れるようにした。守りはセンターラインを固めて何とか勝負できる体制にした。

あと勝つためには、先行後攻を決定するジャンケンに勝って表の攻撃を取り、我らエースの速球に食らいついて、女子が守るセカンド、ライト、ファーストの右方面に強い当たりを飛ばす作戦であった。先制攻撃で大量点を奪い、敵の焦りを誘って逃げ切るしか勝つ方法はないと考えていた。

この作戦が図星に当たる。1回と2回で大量10点を奪う。農家のおじさん方は手はず通り、狼煙が上がった右方面に振り遅れだが農作業で鍛えた太い腕っぷしで強い当たりを飛ばし、相手守備陣を撹乱する。早いとはいえない足で無茶な走塁でも撹乱する。『今日は勝てるぞ!』と青色吐息で守備につくチームメイトを鼓舞しながら試合が進行する。普段は全く練習などしていないのだ。打力で遥かに勝る国体出場経験のある帯広チームは少しずつ点を取り、最終回まで9点を取って1点差まで詰め寄ってきた。しかし、最後は運も味方にして何とか逃げ切ることに成功した。

まさに『小が大を負かす』真田幸村の戦法にあやかった瞬間であった。戦国武将と将棋の世界はいくら国力、戦力に差があっても王将と大将が討ち取られると、勝負アリとなる。

1615年大阪夏の陣において豊臣家滅亡、真田幸村の死によって戦国時代の終焉となった。『真田幸村日本一の兵、いにしえよりの物語にもこれなき由 、悠別これのみ申すことにそうろう』。と、後世に伝えられている。

『真田日本一の兵!』

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