2022年10月18日

ビート(てん菜)の収穫が始まる。新規作物を考える。

Filed under: その他農産物について,長芋について — 管理人 @ 10:18 PM

今年の直播ビートは小粒で、収量、品質、糖分量は期待できそうもありません。ホクレンでは町平均の収量は5トン強/10a,当農場は4トン強(全面積、直播)前後を見込んでいる。久しぶりの不作となる。長雨の影響を一番に受けた作物となった。

更に国ではビート交付金の対象となる生産枠(産糖量)を段階的に64万トンから9万トン削減する事を発表。一割以上の大きな数字となる。小麦、大豆も交付金単価が引き下げられる。困りましたね。

新たな作物を栽培するにも、急激な栽培面積の増加は単価の下落、生産物の過剰供給を発生させる。引く手数多であった『加工キャベツ』は豊作も相まって苦戦の連続であった今年度。長芋栽培を新規に始めると多大な投資が伴う。

種芋貯蔵庫(坪10万円以上)、専用コンテナ(1基24000円)を140基/ha(5haであれば1700万円)、専用3.5mポール(1本700円)を150本/ha(5haであれば約500万円)トレンチャー(300〜500万円)、種芋播種機(400万円)、マルチャー(60万円)、マルチ回収機(90万円)、農薬散布、追肥管理機(110万円)、ネット回収機(90万円)、収穫プラウ(200万円)、収穫用台車(150万円)、トレーラ−(150万円)、自動操舵システム付きトラクター(1000〜1500万円)などの作業機を買い揃えなければならない。

長芋作業には最大7台のトラクターが必要となる。6年前に買い揃えた時は補助金もなく資金も借りなかったので厳しい経営になった。しかし、金利等考えると資金返済額は安く済ませるが冷や汗もんでした。みなさん新規に取り組むときは投資額は控えめにしてください。

しかし、現在振り返ると、体力、気力がある6年前に約5000万円の投資をしていて正解だったと感じている。

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