5月は適度な降雨があり、作物にとっては最適な環境である。生育が順調な事もあり雑草も元気良くなってきた。6月に入ると低温が続き豆類(特に小豆)、長芋の発芽が遅れている。少し懸念している。
現在発生している雑草を放置すると、7月中旬の収穫期にはキャベツが見えなくなるほど成長する。キャベツの葉が展開しないうちに手取り除草は欠かせない仕事である。1回では綺麗に除草できないので2回ほど作業しなければならない。
大変な作業で『肩も凝る』下を見るので『首も痛くなる』。ホー(除草くわ)を口の字を書くように株の周りに生えている雑草を取り除く。台湾の若者は初めての作業で、他の作業と組み合わせて午前と午後で班交代する。販売単価が高く無いとやってられない作物でもある。流通、販売店の方も単価アップに協力してもらいたいですね。経費高騰のしわ寄せは末端の生産者が負担すべきではない。全体で補うべき事である。
540m先の畝の端を見た時は『ため息』を吐きたくなるが、『今日1日頑張る!』と言う気持ちが勝れば雑草は無くなる事になる。綺麗になった圃場は良質の千切りキャベツの原料になり、日本人の大切なビタミン補給の役割を果たす。健康な日本人形成に一翼を担っていると考える。元S県知事にこの作業させてみたいですね。